「諦めずにコツコツと」
29期 堀江 孝之
「樹木医」の存在を知ったのが13年前でした。当時は、自然環境関係の仕事に就きたいと考え、専門学校に通っていて、自然系の資格を調べていた時に出会いました。シンプルな名前にも惹かれ「この資格を取りたい!」と思ったのですが、受験資格は「業務経験7年以上」とあり、その時はあっさりと諦めることができました。
その後、縁あって国立公園や都立公園の業務に携わり、主に東京都の山から島まで、幅広い環境の公園に勤務し、自然の中で生育する野生の樹木の姿を見てきました。業務経験はいつの間にか7年を超え、受験資格を得たことから、ついに樹木医を目指すことにしました。
まず行なったことは、最新の「選抜試験問題集」と「樹木医の手引き」を購入することです。そして、問題集を解き、問題集に書かれている解説を理解するまで読み込むことを繰り返しました。この「解説を理解する」ことが結果的に重要でした。解説は端的にまとめられているため、効率よくポイントを理解することができ、解説を読むだけでは理解できなかったことを調べることで、その問題に対して厚みある知識となり、類似の問題にも対応ができたからです。因みに、問題集を初めて解いた時の正解数は8問…。凹みます…。でも諦めずに、知識の年輪を広げて行くことで、合格体験記を書くことができましたので、練習での点数は気にしなくて大丈夫です。
論述問題対策はネットで過去問を拾い傾向を把握し、先輩樹木医に教えを乞いながら回答を形にし、ストックを増やしていきました。知識はそれで良かったのですが、盲点だったのが、普段書くことをしなくなっていたため、書く体力が低下していたことです。論文対策に本腰を入れたのは試験1ヶ月前。1問解答を書いてみたところ、自分の書く体力のなさに愕然とし、そこからは、毎日継続して文章を書き、書く体力をつけていきました。
問題集を解き、解説を読み込み、書く、これが私の合格への道でした。