「私の樹木医試験体験談」
21期 鳥屋 英昭
平成23年末に67歳で樹木医の認定書を頂きました。私は主に土木開発の仕事で、多くの自然林の伐採に関わってきました。仕事とはいえ伐採されるときは心が痛みました。その様な思いもあり、樹木医の試験を受けることを決心致しました。
試験には2回目で合格しました。1回目の試験は事前に日本緑化センターの総合講座を受講しましたが、その年の春に右手首関節を骨折し、私の勉強方法であるひたすら筆記しながら記憶していく方法に頼ることができなかったことと、試験を甘く見ていたことで、ものの見事に落ちてしまいました。
そこで再度、日本緑化センターの総合講座を受講し、その時の講座用テキストと講議内容をデジタルカメラとデジタル録音機で記録し、その内容を何度も見聞きしたり、過去の問題集や高校生用の「基礎化学」の本等をひたすら繰り返し勉強したりしました。また、インターネットで植物についての記述を検索、出力して何度も読みました。参考になったサイトは「植物とは」というサイトで、基礎的な内容が広範囲にわたり記載されており、大変分かりやすく参考になりました。
私は元来ずぼらで飽きやすく、長期間の勉強には不向きな性格で、勉強するにあたり自分の生活パターンを変更し、就寝時間を8~9時と定める等、1日の時間割を作成し、出来るだけ早朝時間の勉強を心掛けましました。
1 回目の択一式試験は、時間内いっぱいまで迷う問題が多く、また、記述式も時間内では、3問のうち2問しか書けませんでした。2回目の試験も択一式では、引っかけかと思うような問題が多く、提出時間ぎりぎりまで何度も読み返しました。記述式3問のうち、1問については自分に経験がない事象について述べよという問題でした。私にとって未経験の事例である事をはっきりと書き、その上で、正解かどうかは分からないが、私の知識の範囲内で、問題に対する意見を記述しました。結果、3問記述し、合格証を手にすることができました。