「樹木医になるために」
24期 安田 英司
40 代から自然教育・環境保護などの活動をNPOやボランティアで始めました。森林インストラクターとして観察会・自然体験・林業体験などの指導をするなかで樹木への関心が深まっていきました。
樹木医として活動する先輩に出会い憧れたのがそもそもの樹木医を目指すきっかけでした。受験に際し一番苦労したのは7年の実務経歴です。上野動物園の施設課で樹木管理に携わった2年目、52歳の年に受験を考えていましたが、インタープリターとしての10年間の活動経歴を算入できず、受験できませんでした。それ以後はしばらく受験熱・学習意欲も冷めていました。実務経歴を満たす7年目の年に、ある東京都の研修会の講演で樹木医資格の高い評価を聞き、せっかくだから受けようという気になりました。受験まで3ヶ月足らずの5月の事です。
仕事のある5日間は2~3時間、休みの2日間は一日8時間以上で週25~30時間を目標に学習計画を立てました。初めに過去問2~3ヵ年分を解いた結果4割程度の正解率でした。範囲ごとに60%以上の得意分野、40%以下の苦手分野に分け学習時間を割振り1ヵ月で6割以上を目標にしました。後半の1ヵ月は全体で8割以上の正解ができるように理解と暗記にひたすら努めた記憶があります。学習が進む毎に過去問で成果をチェックするので過去問集を2冊分8年分くらい必要でした。
勉強法は、分野毎のノート、暗記用のカードを作成。教科書は単元毎に分冊化して持ち歩きました。内容は何れも過去問やその関連事項の書き抜き・まとめです。過去問に正解できるようになれば必ず6割は正解できるはずです。記述問題の対策としてはネットの過去問情報と日本緑化センターの機関紙が取り上げるテーマから出題傾向を比較し、論述のテーマを絞りました。
現在は日々の剪定などの管理作業に加え樹勢回復・土壌改良・根系の診断・傷害樹の養生などで樹木医の知識を活かす勉強をしています。