「樹木医になりたい!」
22期 齋藤 達雄
私が初めて樹木医を受験したのは、前職の造園会社に勤めていた13年前だったと思います。ある程度の造園の資格や経験があることに高を括りあまり勉強しないで受験、当然結果は不合格でした。
その後現在の職場へ転職、樹木医実績のある方が上司になった影響もあって、「樹木医になりたい」と強く思うようになり、「50歳までのあと2年で樹木医になろう」と決意。本格的に勉強を始めたのは年度末の業務が片付いた4月後半から、どんなに忙しくても毎日1~2時間は勉強すると決めました。(この程度でも勉強嫌いの私にとってはかなりの時間です)勉強方法は過去問を中心に、解説を読んでも理解できない部分は資料や書籍を探し勉強しました。
選抜試験では早い人のペースに惑わされず、焦らないことを心掛けましたが、午後の論述試験の1問目で時間を掛け過ぎて後の問題の時間が少なくなり、試験が終わってからも反省頻りでした。
結果は目標より1年早く樹木医研修受講者選抜試験に合格、信じられない結果に驚いて「これってドッキリ!?」と思ったくらいでした。
筑波での研修はひとことで言うと「苦しかった」でした。研修生の年齢層は幅広く、去年まで学生だった若者達に体力、記憶力も敵うはずがなく、夜遅く窓から顔を出すと大概の部屋から漏れる灯りを見て更に焦る。そういった緊張の毎日の中でも、様々な職種や立場の方と沢山の話ができ研修以外での収穫も非常に多かったと思います。
最終日の面接が終わっても、本当に自分は樹木医として十分な知識を得ることが出来たのか不安もありましたが、同期の仲間と過ごせた2週間は二度とない貴重な時間となり、充実感でいっぱいでした。(帰って体重を量ると4㎏減っていました。)
樹木医となって約一年、樹木医としての仕事や役割をまだまだ果たせておりませんが、更に緊張感をもって樹木医らしい振る舞いや対応が出来るよう勉強し、努力しなければいけないと実感しております。