「日々の積み重ねから」
22期 城石 可奈子
大学進学進路を考えていた際、なにか資格を取りたいと思っていました。そしてその時に樹木医という仕事もはじめて知りましたが、その時はまだあこがれのようなものであり、自分の将来これほど影響するものとは思っていませんでした。
短大では造園、その後編入し大学では林学を学びました。そこで最も幸運なことは、内田教授、堀大才先生、三戸久美子先生にご教授をいただくことができたことです。そこで樹木に対する魅力を数多く教えていただき、本気で樹木医を目指すきっかけになりました。
大学時代、通常の大学講義に加え、東京農業大学の一般を対象としたカレッジ講座を4年間受講しました。卒業論文は、短大時代は研究室にあった診断機器のインパルスハンマー、大学ではピカスによる精密診断の卒業論文を仕上げました。この時の経験が私の樹木医への第一歩になりました。
本格的な樹木医試験の勉強を始めたのは、受験の1年前です。問題集は学生の頃から購入していたので、最新のものと併せて10 年分ありました。問題集を解いて、わからない箇所は何度も「最新樹木医の手引き」を見返して、出題傾向の高い内容と合わせてノートにまとめそれを復習しました。学生時代と違い、就職するととにかく勉強する時間を確保することが大変になります。先輩合格者のアドバイスをもとに、「最新樹木医の手引き」を2~ 3章ずつに分解、通勤時間を利用してそれを何度も読み通しました。
樹木医試験は範囲も広く、苦手分野はいくら時間があっても足りず、合格をあきらめた時期もありましたが、何とか一次審査を通過することができました。筑波での研修はとても大変ではありましたが、毎日毎日が充実して、私にとっては大変すばらしい時でした。
私は試験勉強をスタートした時期が早かったことと、大学4年間で学習した蓄積にとても助けられました。樹木医を取ってからが本当のスタートなので、これからも日々勉強をして実務へ役立てていきたいと思っています。