「妊娠6か月での筑波研修」
27期 後藤 ジェイミー 順子
樹木医になりたいと思ったのは、樹木医の方がおられる兵庫県の造園会社に就職したことからです。そこにいた樹木が好きな上司や先輩と仕事を一緒にしていくうちに樹木医を目指す気持ちが強くなりました。
結婚を機に大阪に移りましたが、その頃から「樹木医の手引き」を購入し、受験に備えはじめました。それは、子どもができてからでは筑波での研修は何かと制約され、難しくなるかもしれないと思ったからです。初めに樹木医受験対策講座を受講することにし、内容をひたすらノートに書き移していきました。妊娠がわかったのは樹木医試験の申込みをしてしばらく経った頃です。とにかく一次試験は受けてみようと、購入していた過去問を3 年分解き、小論文は過去の内容を調べたり、自分なりに書いたりしました。結果の手応えはあまりなかったのですが、合格通知が届くと、主人も喜んでくれました。研修は妊娠6か月という安定期に入ったので行くことにし、事前に緑化センターの方にも相談したところ、色々とご配慮いただき大変感謝しております。
宿泊先は、研修センターでは音が気になるかもしれないとのことで近隣の宿泊施設を勧められましたが、休憩時間にすぐ部屋に戻って横になれるほうが楽かもしれないと思い、他の方と同じように泊まることにしました。結果そうして良かったと思います。また妊娠出産を経験された女性樹木医の先輩から、実習で歩き回ることが多いから小さな椅子があるといいかもしれないとアドバイスいただき、それがあることで大変助かりました。研修中も周りの方々に気を使っていただき、本当にありがとうございました。
樹木医試験は2週間の研修が必須で、女性の方は様々なライフイベントがある中で受験することを迷う人もおられるかもしれませんが、お子さんを近隣の施設に預けて研修に行かれた話も伺いましたし、誰かの後押しになれたらと思い書かせてもらいました。私自身昨年2月に出産しまだ子育ては続きますが、今後も両立して研修と仕事に取り組んでいけたらと思います。