「周りに感謝」
26期 吉元 充
大学に入学した頃、樹木医という資格に興味を持ったのは、幼い頃から森や木が好きだった自分にとっては自然なことだったのかもしれません。樹木医である教授から色々な事を教わり、私も樹木医になりたいと思うようになりました。卒業後は「樹木医補」の認定を受け、就職した森林組合で病害虫の防除などを経験させてもらい、就職から3年目に受験する体制を整えられました。
仕事終わりに1時間だけ事務所に残って勉強させてもらい、帰宅して勉強するという形が基本でした。まずは樹木医の手引きを読み、5年分の過去問題を解き、苦手な分野を洗い出しました。その後、再度過去問題を解き、選択肢のどの部分の認識が違っていたかを調べて理解しました。三度目の過去問を解き終えて、ある程度選択肢の間違い探しが出来るようになった頃には、問題を解くことに楽しみを感じていました。
一次試験合格の知らせが届いたのは、基本的な知識が無ければ小論文も書けないな。と痛感していた頃でした。通知が来るまでの間、筑波での研修に向けて樹木医の手引きを読みながら、あぁ、あの小論文はこう書けば良かったな。という思いを反芻していました。研修の案内が届き、気を引き締め直し勉強を進めました。研修はとても充実していて、共に参加した研修生の方々から多くの刺激をもらい、あっという間に二週間が過ぎました。最も大変だったのは、樹種判別試験でした。沖縄では見たこともない様々な樹種を目の当たりにして、苦笑してしまいました。見かねた同期の方が、植物園での実習後に樹種判別の方法やそれぞれの特徴を事細かに教えて下さったお陰で、試験の時には葉っぱと顔見知りになり、問題を解くことが出来ました。
たくさんの方々に助けられ、支えられながらなんとか樹木医になった私に最も不足している部分は「経験」だと思います。これから研修会や先輩樹木医の方々からたくさんの事を学び吸収して、自信を持って樹木医として活動できるよう努力していきます。