「ママだって樹木医!」
23期 榊原 麻友
私は三人の子どものママです。樹木医の研修を受けた時子どもたちは、5歳、3歳、1歳でした。今思えば、ずいぶん思い切ったものです。
二人目の出産後、育児休業中のゆったりした時間の中で、もっと樹について勉強したいという思いが強くなり、漠然と樹木医受験を目標にしようかな、などと考えていました。その後復帰し、樹勢の弱ったサクラの診断の仕事が舞い込んできました。そこで出会った先輩樹木医の経験・知識の多さに驚き、やはり樹木医になるぞ!と樹木医合格が明確な目標となりました。三人目の出産を経て、選抜試験を受験し2 度目の挑戦で無事合格することができました。
受験勉強ですが、やはり仕事・家事・育児に追われ机に向かっての受験勉強というのはほとんどできませんでした。しかし、そんな中日々心がけていたことは、疑問に思ったこと、わからなかったことは必ず調べるということです。たとえば現場で害虫を見つけたら、それがなんという虫でどんな薬剤が効くのか、ほかにはどんな樹につくのか、という具合に、樹木医の手引きと照らし合せて調べていました。
これは樹木医になった今も続けています。私の場合、実際に触れたものの方が断然頭に残ってくれるので、この方法が効率が良かったのだと思います。また、調べても分からないことはいろいろな人に聞いていました。あと試験対策という意識はなかったのですが、グリーンエイジを頑張って読んでいました。グリーンエイジには旬な話題が掲載されていて、選抜試験の記述対策には大変役立つと思います。
筑波での研修は家事も育児もなく、しっかりと机に向かえた貴重な2週間でした。また、同期の仲間に刺激を貰えとても楽しかったです。子どもたちには2週間もさみしい思いをさせてしまいましたが。
樹木医になって早1年が立ちますがまだまだ経験が足りないと実感した1年でした。今後も自分なりのペースで一歩ずつ樹木医として前進していけたらと思っています。