「こうして樹木医になった!」
21期 伊藤 英
「一年の計は元旦にあり」ということで、私は元旦にその年の目標を手帳に記入することを長年続けています。2011年は「樹木医合格」のみを大きく記入してスタートをきりました。最初に考えたのが、いかに効率よく勉強するかということです。勤務時間が長く、まとまった勉強時間がとれない環境ですので、まず、往復の通勤時間をすべて樹木医の勉強に充てようと決め、今までとっていた日経新聞、スポーツ新聞を解約しました。これで約2時間を確保しました。さらに始業時間より朝1時間早く出社していたのを止め、朝1時間を最寄駅の近くの喫茶店で勉強することにしました。これで合計3時間、週5日で15時間を確保。休日は2.5時間を勉強にあてて合計週20時間を勉強することにしました。
勉強のメインは過去問を繰り返し徹底的にやることです。平成7年~平成22年まで16年間の問題を5回繰り返して解きました。正解率は50%から80%に上がりました。つぎに、樹木医に合格した人が読んだ本という一覧表が樹木医会のホームページに掲載されていましたので、インターネットでできる限り買い、読破しました。高い本もありましたが、なるべく中古を探しました。特に中学2年の理科の教科書は基礎を勉強する上で非常によかったと思います。記述式については原稿用紙を買ってきて自分で問題を出して、原稿用紙の80%が埋まるようにいくつも問題を出しました。
筑波の研修では毎日試験があり、緊張の毎日でしたが、優秀な同期生と一緒に2週間を過ごすことができたのは、かけがえのない財産だと思います。面接のとき居合わせた学生が来春当社に入社する予定とのことには驚きましたが、若い社員にも樹木医を目指して欲しいと思い、翌年から社内で樹木医受験対策講座を開きました。その結果、3名が受講し見事に全員不合格!樹木医はそう簡単には合格しません…。