「今まで生きて来た中で一番勉強しました」
25期 橋本 尚子
私は、二度目の挑戦でなんとか認定証を頂くことができました。高校卒業後、実家の造園会社で現場や事務をしていましたが急に樹木医を目指そうと思い立ったものですから、何もわからない中で必死でした。
初めて過去問題集を開いたとき、こんな問題が解けるだけの知識が必要なんて…と、焦りました。そして悩みながらも、私なりの勉強法で地道に進むしかないと、気合を入れなおし、まずは過去問題集の使い方を変えることにしました。一つの問題とその答え、それに関連する事柄、分からない単語や読めない漢字、何でも知らないものはノートにまとめて、自分参考書を作りました。樹木医の手引きやグリーンエイジ、ネットをフル活用し調べました。1日5~6時間、多い日は10 時間勉強に費やしました。けれど、見事不合格。どうすれば良いのかと、途方に暮れてしまいました。
そんな中、私の主人がその年に合格。沢山の励ましと、机に向かうだけではなく世の中の流れにアンテナを張らなければいけない、とういう重要なアドバイスを受け、二度目の挑戦を決意しました。主人の助言から色々な方向に目を向けながら、今までのスタイルを軸に、また少しずつ進んでいきました。
樹木医を目指す人でも参加できると聞いて、『樹木医技術普及講座』にも申し込みました。そこでの講座内容はもちろんですが、一度にあんなに大勢の樹木医の方々とお会いでき、話を聞けたという事が、その後勉強を進めていく中で大変重要な体験となりました。
そして二度目で一次が通り、挫折しそうになりながらも、必死でつくばの二週間を受講。合格通知がポストに届いたときは、家族みんなで泣き、喜びました。
認定証を手にし、今思うのは、樹木医となったこれからが本当の勉強だという事と、支えてくれた沢山の人達への感謝の気持ちです。家族や友達、恩師、24期の同期の皆様、目指すきっかけを下さったお客様、そして『中卒の俺が樹木医になれたんだから、絶対頑張れる!!』と、いつも励ましてくれた主人、本当に、どうもありがとうございます。