「とれてもまだ」
25期 栗林 千佳
[私は樹木医です]と胸を張れません。そこまでの勇気と、それを裏付ける経験が足りません。樹木医補からあがってきた、まだまだ半人前以下の私ですが、合格体験を綴ります。参考にしていただければ幸いです。
大学で森林生態学を学び、卒業後は造園会社に就職しました。庭づくりの仕事をし3年後、結婚を期に長野に引っ越し、社会人4年目の現在は公務員技師に転職し公園関係の業務をしています。
樹木が好きだから、カッコいいから、という理由で将来的には樹木医になりたいという憧れがあり、まず大学の制度にあった樹木医補を取得しました。実務経験年数の浅い私が取り急ぎ受験した理由は、2つあります。仕事を辞めて引っ越すことが決まっていたので再び厳しい就職活動をする上で武器になるような資格を持ちたかったため。もう1つは、大尊敬の先輩樹木医さんが若いうちから何でもトライするよう後押しがあったためです。
試験勉強方法は、手引き全部読みと過去問10 年分を2回行いました。勉強期間は半年で、1 日1~2時間を早朝と仕事休み時間に確保しました。勉強ばかりで引きこもり状態にならないように、休日は登山をしたり地域の自然観察会や森づくりのボランティアに出かけたりして、試験勉強のフィードバックができるようにしました。ほぼ趣味か遊びですが…!
主題に示しましたように、樹木医として認定はされたものの、経験・知識ともに未熟であることには変わりありません。胸を張って仕事するには、樹木の専門的なことだけでなく幅広い分野での勉学を続けていかなければならないと思います。仕事人としてのスキルがまだまだ足りないと自覚しています。
自己研鑽を積みながら、公務員樹木医の可能性を模索していきたいと思います。