「樹木医試験と今後の抱負」
29期 篠﨑 圭太郎
職業は、宮崎県にある、南九州大学環境園芸学部附属フィールドセンターに勤務する技術系の職員です。造園分野の実習教育や資格支援を担当しています。
大学卒業から造園業に従事し、現在に至るまで造園の分野で働いています。造園分野での自己向上を図る中で、樹木に関する知識を問われる、樹木医試験にチャレンジしようと思いました。3 度目の受検で合格することができました。
選抜試験までは、過去問題集を繰り返し勉強しました。解答解説が分かり易く書かれているので大変参考になりました。出題分野をより深く勉強したい場合は、樹木医の手引きや解答解説に出典として記されている文献を調べました。論述問題に対しては、どんなテーマにも対応ができるように、書き方の型習得を意識し取り組みました。型とは、①現状や背景の説明②課題の抽出③対策の3 点です。特に①の箇所は、第3者が読んでも伝わるように、主観的になりすぎないことを意識して何度も練習しました。型習得を優先した為、練習時のテーマ数は絞って取り組みました。回答が出題意図に沿っているか?出題意図を読み取れているか?という点も意識しました。グリーンエージ2020年12 月号に令和元年度の模擬回答例と解説が掲載されています。解説が大変参考になると思います。
つくばでの2次試験は、2週間集中的に行われます。講義の理解度を試すテストが、ほぼ毎朝開催されます。講義終了後も気を緩めることはできません。講義の聞き逃した箇所やわからない点は、同期の仲間に教えてもらいながら、2次試験を乗り切る事ができました。
認定後、樹木診断や治療等はしていませんが、業務である実習教育や教材の一つである樹木園管理に、樹木医試験で得た知識を積極的に取り入れていきます。また、在学生に対して、勉強会や講師招聘の講習会などを企画し、在学生が将来、樹木医を目指すきっかけを、提供したいと考えています。
今後も樹木医の名に恥じぬよう、関連分野への基礎勉強を怠らず、失敗を恐れずに精進して参ります。