白子の不断桜
- 所在地
- 三重県鈴鹿市白子町
- 樹種
- ヤマザクラとオオシマザクラの種間雑種
- 樹高(m)
- 7
- 樹齢
- 伝承1,200年
- 指定等
- 国指定天然記念物(大正12年)
解説
三重県鈴鹿市白子の子安観音寺境内にあり、大正12年に国の天然記念物「白子不断ザクラ」に指定された名木で、四季を通じて葉と花が見られる霊木として大切にされている。寺の縁起には「天平宝字年中(757~765)、雷火の為消失した伽藍後に芽生え、四季に花葉絶えず、称徳帝勅使をして禁庭に移させ給うに、一夜に枯れて見へければ桜を寺へかえさせ給う直ちに蘇生す。帝益々御帰依あらせ給い‘ちかひあり,いつも桜の花なれば みる人さへや ときはなるべし’と詠まれた」とあり、称徳天皇の頃から1,200年以上咲き続けているとの言い伝えがある。1980年ごろ、永田洋教授(現 三重大学生物資源学部名誉教授)らによって、早期落葉が秋の開花に大きく関与していることが解明された。