氷川の三本杉
- 所在地
- 東京都西多摩郡奥多摩町氷川
- 樹種
- スギ
- 樹高(m)
- 40
- 幹周(m)
- 7.5
- 樹齢
- 700年
- 指定等
- 都指定天然記念物(1926年4月)
解説
三本杉は山梨県へ通じる国道411号線沿いの奥氷川神社にあり、根元で癒着した三本が高さ2mほどの位置で三本の幹に分かれています。三本杉の呼び名はこの様子に因みます。植栽は鎌倉時代と伝えられますが、実際の樹齢は400年ほどということで、伝承樹齢とはほぼ倍の差があります。樹高は東京都で最高とされ、かつて53mを計測したそうですが、上部の枯死があって現在は40mに満たないと推定されます。2010年頃、落雷による焦げた痕跡が残り、さらに道路が近いこともあって厳しい生育条件下にあり、頂部の枝が少なく、今後の生育が気がかりです。この3本スギがある奥氷川神社は、日本武尊が東征の折に祀った社を起源とし、860年に「奥氷川大明神」として再興したと伝えられ、都内では府中の大國魂神社と並んで古い歴史があります。