久遠(くおん)の松
- 所在地
- 静岡県藤枝市藤枝4-2-7 大慶寺境内
- 樹種
- クロマツ
- 樹高(m)
- 20.8
- 幹周(m)
- 5.6
- 樹齢
- 750年
- 指定等
- 県指定天然記念物、日本遺産構成文化財(2020年6月)
解説
クロマツの大樹で、県下でも有数の樹勢を誇る美しい姿で、古くから「久遠のマツ」とよばれ、静岡県の天然記念物に指定されています。寺の縁起によると、鎌倉時代、日蓮聖人は京都比叡山に学びに出掛けるときこの地に立ち寄りました。12年後、帰郷する時再びこの地を訪れた際、法華経に教化された地元の老夫婦が別れを欲しみ願い出たところ、日蓮聖人が1本の松を植えていったと伝えられています。「久遠」とは法華経の経文にみえる言葉です。
2018年の台風12号により枝折れが発生し、それを機に地元樹木医による支柱の取替、ヤドリギの除去が行われました。現在は少しずつ樹勢が衰えているように感じられ、手遅れにならないよう、樹木医による樹勢回復処置を計画する必要があります。2020年6月日本遺産の構成文化財に認定されました。