三崎のあこう
- 所在地
- 愛媛県西宇和郡保内町三崎
- 樹種
- アコウ
- 樹高(m)
- 18
- 樹齢
- 300年
- 指定等
- 国指定天然記念物(大正10年)
解説
三崎のアコウは、大正8(1919)の「史跡名勝天然紀念物法」制定後、第2回目の指定で、大正10(1921)年に、国の天然記念物になりました。
日本で最初の全国規模の森林植物調査の成果である『校正大日本植物帯調査報告』が、農商務省から出され、全国を5つの森林帯に分け、そのうちの最も南に位置する森林帯は、「榕樹帯」すなわちアコウ帯と名付けられていました。当時は、アコウは、熱帯性植物の代表格でした。
ただ単に生えているだけでなく、巨樹として育っている点でも、発育に適した環境と評価して、豊予海峡を北上した四国西岸部の北限地として認められ、指定されたものです。
三崎港に沿った道路に、3本が並んで、樹冠を張り出した姿を形成しています。