のたり松
- 所在地
- 静岡県島田市井口544
- 樹種
- クロマツ
- 樹高(m)
- 5.3
- 幹周(m)
- 3.5
- 樹齢
- 推定370年
解説
周辺のクロマツのように上部に伸びず、根元から幹が這い捩って生育することから、古くからのたる松=「のたり松」と呼ばれてきました。
幹だけでなく分岐する枝も、成長するにつれ徐々に垂れ下がる性質があります。立地環境はレタス栽培振興のため昭和46年~49年、農地基盤整備事業による農地改良がおこなわれましたが、その珍しい松の姿に地元から保存の機運が盛り上がり、島田市が買い上げて30m×40mの区画が保全されています。元々この松は北に鎮座する井口大井八幡神社(1650年頃創紀)の境内参道にあり、大井川の度々の洪水で村落や境内が流失した際に残存して現在に至ったものと思われます。 マツノザイセンチュウ病予防のための樹幹注入は出来ないので、薬剤散布のみ行っています。