山梨県
安藤家の避雷針の松
樹種
クロマツ都道府県名
山梨県樹高(m)
204.25 宝永5年に建築された安藤家住宅はその建物と庭園が国の重要文化財に指定され、一般に公開されています。その庭園にそびえるクロマツは、写真では分かりにくいのですが、恐らく山梨県で一番大きく、根張り、立ち上がった太い幹とも素晴らしく、樹勢もあり、樹も若々しく、まだまだ大きくなりそうです。多くの松巨木が松くい虫で枯れたしまった中で、このクロマツは、防除対策を行ってきたことと、周囲にマツ林がなかったおかげで生き延びてきました。このマツは「避雷針の松」と呼ばれていますが、それは安藤家を雷から守るため、このマツに避雷針が取り付けられたことによります。とにかく大きな松で、一枚の写真に収まり切れません。安藤家住宅も素晴らしいですし、クロマツのすごさにも圧倒されると思いますので、是非一度お越しください。宗源寺のヒダリマキカヤ
樹種
ヒダリマキカヤ
都道府県名
山梨県
樹高(m)
225.35 ヒダリマキカヤはカヤの変種で、イチイ科・カヤ属になります。一般的なカヤは,核果の表面の筋が直線であるのに対して、この変種は螺旋の模様が左巻き(又は右巻き)であることから、ヒダリマキガヤと命名されています。カヤの核果は普通は2~3㎝ですが、これに比べて宗源寺のものは長さ3.7㎝、幅1.3㎝と大きく、両端がやや尖った長い楕円形状の紡錘形なのが特徴で、その表面の筋方向は様々で、左巻きの螺旋をしめすものが 9 % で、右巻きのもの 20 %、直線状の筋をもつものが 71 % になります。 ヒダリマキカヤは日本全土でも数少なく、宮城県、滋賀県、兵庫県のものは国の天然記念物となっています。本県のヒダリマキカヤも貴重な存在として昭和45年に県指定天然記念物になっています。 2019年10月に診断調査が実施され、樹勢は旺盛で葉が茂り盛んな生育をしています。