大阪府

東阪のメタセコイア
樹種
メタセコイア
都道府県名
大阪府
樹高(m)
364.65 メタセコイアは、日本人の三木茂が命名した木で、1946年に中国で発見された生きた化石として有名な木です。 日本には1949年にメタセコイアの種と苗木が送られてきて、東京都の小石川植物園や皇居に植えられました。 このメタセコイアは、東阪の伏井氏が1951年に植栽された木で、今年で樹齢71年になろうとしています。 メタセコイアがある場所の標高は380m、北西に伸びた尾根のやや東向きの山間部に立っています。 大阪の樹木医が中心となり設立した「NPOおおさか緑と樹木の診断協会」はこのメタセコイアを「おじいさんの木」に指定して保護・保全に努めています。 樹勢は旺盛ですが、風害や雪害の影響で、枝が何本か被害を受けているのが目につきます。 15年前に調査したときには目通り370cmだったのが、現在は465cmになっています。これは全国的にも屈指の大きさといえる巨樹ではないでしょうか。

三杉の森の大楠
樹種
クスノキ
都道府県名
大阪府
樹高(m)
163.3 大阪市南部の繁華街である天王寺、阿倍野に隣接する戦前の雰囲気を残す地域に生え、先の大戦(太平洋戦争)の戦禍にも合わず、地域住民から「三杉の森の大楠」として親しまれ慈しみられ、長い年月地域住民と共に生きてきた地域のシンボル樹である。 大楠が生える場所に幅員25mの幹線道路が計画され、支障樹木として撤去対象となったことから、地域住民がこぞって反対し、保護活動が始まった。地域住民の熱心な活動で現での保存が決まり、今もなお道路の端に孤高する北田辺地区のランドマークとなっている

方違神社のくろがねもち
樹種
クロガネモチ
都道府県名
大阪府
樹高(m)
8.44.31 昭和48年に大阪府指定天然記念物となりました。創建が紀元前90年と云われる方違神社に合祀された向井神社の境内にありました。現在は向井神社の境内地は宅地化され、くろがねもちがその名残となってそこに在り続けています。ケヤキ並木の街路樹に並んで歩道上に位置し、歩行者や市民に親しまれています。落雷などにより主幹が損失し、中央は大きな空洞となってしまっています。南側に残った部分をサポートする目的で、鋼製支柱に支えられ、北側部分は樹皮に似せたFRPのカバーが施されています。2005年より「NPOおおさか緑と樹木の診断協会」にて管理業務を実施しています。生育は旺盛で重量軽減のために剪定作業、幹内部での不定根誘導、穿孔害虫防除等の作業を継続して実施しています。

河内長野駅前のクスノキ
樹種
クスノキ
都道府県名
大阪府
樹高(m)
193.4 河内長野駅周辺は、昔は、京都や大阪市内からの道と堺からの道とが、河内長野駅前で合流し、高野山へと至る「高野街道」の一つの拠点として栄えた場所です。 その後、南海高野線や近鉄長野線の河内長野駅として開業されてからは、鉄道の交通網の拠点として、大いににぎわっています。 河内長野駅前のクスノキは、平成元年に終了した駅前再開発事業の前は、民家の裏にあったようで、普通なら伐採される運命にありましたが、当時から信仰の木として地域で親しまれていたためか伐採を免れ、ちょうどノバティー2号館前にある駅前ロータリーのバス停の横で、元気に生育していますが、近年やや樹勢に衰えが出ています。 「NPOおおさか緑と樹木の診断協会」ではこのクスノキを「おじいさんの木」に指定して保護・保全に努めています。