神奈川県
たまくすの木
樹種
タブノキ
都道府県名
神奈川県
樹高(m)
125.16 横浜の歴史の生き証人、通称「たまくす」と呼ばれるこの木は、横浜市指定有形文化財である横浜開港資料館の中庭にあるタブノキです。 「たまくす」は江戸時代、横浜がちいさな農漁村であったころからこの地にあり、1854(嘉永7)年のペリー来航時の「横浜上陸」(写真左下)や、「水神の祠」などに描かれた木がそれにあたると考えられており、開港場となった横浜の浮世絵(同右下)にも登場しています。 1866(慶応2)年の関内大火や1923(大正12)年の関東大震災で樹形が変わるほどの大きな被害を受けますが、その生命は絶えることなく現在も豊かな葉を繁らせ、うるおいのある光景を与えてくれています。 [過去のおもな診断治療歴] H7アブラムシ駆除、H11エアレーション、空洞閉塞外科治療(不明年)、H12樹勢診断調査、第1期樹勢回復治療、H13コカクモンハマキ駆除、第2期樹勢回復治療、h30樹勢回復治療 等 R5樹勢診断調査実施予定(かながわ樹木医会)”
妻田の楠
樹種
クスノキ
都道府県名
神奈川県
樹高(m)
2211 永禄12年(1569年)に武田信玄が小田原攻めの帰路、社堂(通称:妻田薬師)に放った火が御堂を焼失した時に楠も又その一部を焼毀したと云われており、幹には火傷の跡が残っています。 幹には空洞部分があり、中に銘文不明の墓石があり、人が坐われる程の広さがあります。 一時、樹勢の衰えが目立ちましたので、平成15年(2003年)から地元樹木医により診断と樹勢回復が行われた結果、現在では枝葉も増え元気を取り戻しています。 なお、昭和29年3月に県指定の天然記念物に選定されています。 クスノキは主に関東地方南部以西の暖地に植栽され、このような巨木で現存しているのは興味深いことです。
クックアロウカリア
樹種
クックアロウカリア
都道府県名
神奈川県
樹高(m)
162.8 藤沢市の天然記念物に昭和46年7月5日指定。 学名: Araucaria columnaris (J. R. Forst.) Hook. 樹高は1972年、目通りは2017年時点のもの。 原産地:ニューカレドニア島、イルデパン島、ロワイヨテ諸島 サムエル・コッキング(Samuel Cocking)が、江の島に購入した3200餘坪の土地を1885(明治18)年6月に植物園を作った際に、植栽されたものと言われている。 クックアロウカリアは、世界周航家Captain James Cookが、1774年南太平洋パイン群島で発見したもので、大樹に生育する。当該樹木は熱帯植物であるが、江の島のような高緯度の露地で成長しているのは非常に珍しい。雌雄異株。樹皮は薄い紙のようなシート状に剥がれる。小枝は、鳥の羽のような形態となる。”