樽見の大ザクラ
樹種
エドヒガン
都道府県名
兵庫県
樹高(m)
13.86.3 兵庫県で最大のエドヒガン。
江戸時代に出石藩の大名が花見に訪れたと言われる桜の名所で、地元の人々からは「仙桜」(仙人の桜の意)と呼ばれ親しまれている。
昭和26年に(国)天然記念物に指定された。
樹勢の衰退が目立ち始めた昭和42年ごろから保護活動が始まった。平成7年からは本格的な保護増殖事業が開始され、地元樹木医をはじめ多くの樹木医の試行錯誤により、ジャングルジム状の鋼管支柱、土壌改良、不定根誘導、自動潅水システム、トリコデルマ菌接種による腐朽防止、踏圧防止柵などが施工された。現在でも定期的な調査、補修、薬剤防除等通常管理が行われている。
大歳神社のフジ
樹種
ノダフジ
都道府県名
兵庫県
樹高(m)
2.83 「天徳4年(960年)上寺村の与右衛門が植えし」と伝えられ、兵庫県指定天然記念物に指定され、境内600m²ほどが藤棚になっています。樹齢と共に樹幹の健全さが全国上位にランクされ、環境庁の「香り風景100選」にも選ばれている立派な巨木です。昔より氏子の皆さんが中心になって守られてきましたが、耕地整理などにより環境が変化し,樹勢の衰退が目立ちだした平成17年に樹木医に樹勢回復の相談があり、以来、地元保存会と兵庫県支部の樹木医有志、総勢約40名が保存活動を続けています。 数百万円の大きな工事としては平成15年潅水ホースの配置と根系保護のためほぼ敷地全域の木製スノコ設置、22年木製スノコの新調、不定根誘導、25年古くなった藤棚を鋼管パイプに交換、28年木製スノコから樹脂製に交換しました。毎年行う管理としては6月のフジの殻取りと剪定、施肥、2月の剪定とフジツボミタマバエ防除の薬剤散布です。
柏原の大ケヤキ(木の根橋)
樹種
ケヤキ
都道府県名
兵庫県
樹高(m)
216.4 6mの川を跨ぐ根が自然の橋を作っている。実際に子供たちが根の上をわたっていたことから「木の根橋」と名付けられた。 平成14年度からナラタケモドキ菌罹病部位の治療が始まり、毎年子実体発生箇所の菌糸体を削り取り、現在に至る。平成16年度道路下の根の育成のため、道路に橋をかける。太い根はほとんど菌に侵され、自立できないので支柱の助けを借りている。近年はベッコウタケやオオミノコフキタケ子実体も出現するので、その処置も行っている。左は案内ボランティアの桂氏が書いて下さった道路地下のイラストです。