艮(うしとら)神社のクスノキ
樹種
クスノキ
都道府県名
広島県
樹高(m)
358.2 艮神社は平安初期の西暦806年に創建され、尾道で最初にできた神社と伝えられています。拝殿の東側と本殿南側の階段状の台地には計4株のクスノキが大きな樹冠を広げています。その4本が1988年(昭和63年)12月26日に「艮神社のクスノキ群」として広島県の天然記念物として指定されています。拝殿東側にあるこのクスノキは、大きく繁茂した枝葉が境内を屋根のように覆い圧倒的な生命力を感じさせると共に、莊厳な雰囲気をかもし出しています。 2010年(平成22年)頃より徐々に衰退が見られるようになってきたため、2012年(平成24年)に枯れ枝の処理を実施し、2017年(平成29年)~2018年(平成30年)にかけては樹勢回復のための土壌改良工事を実施しました。 現在は樹勢回復工事の効果もあり、旺盛な樹勢を維持しています。
与一野(よいちの)の枝垂桜
樹種
‘枝垂桜’ (シダレザクラ)
都道府県名
広島県
樹高(m)
122.4 源平合戦で平家の船に掲げられた扇を射落としたことで有名な那須与一のその後の消息は、諸説ありますが、この桜の近くにその墓があり、この地区は与一野と呼ばれています。この桜は、皇紀2600年(1940年(昭和15年))を記念して植栽されました。まだ若い桜ですが、開花に合わせて水田に水が張られるため、水に映った桜も美しいものです。この桜の写真が有名な写真コンテストで賞を取ったため、広く知られるようになりました。毎年、開花期間中は、地元の特産品の販売も行われ、遠方から訪れる人も多いようです。2011年(平成23年)に花付きが悪くなり、衰退が見られたため、2012年(平成24年)から、露出した根の被覆、コスカシバの駆除、枯れ枝や地面に接した枝の処理、施肥等を2度にわたり実施しました。 現在は処理の効果もあり、旺盛な樹勢を維持しています。