「私が樹木医になるまで」
21期 楠 恭子(旧姓:玉熊)
19歳の時に地元で樹木医の方の活動に参加し、樹木医になりたいと夢を抱きました。社会人になっていつしかその夢もあきらめに変りつつありましたが、県の林業職員からガーデナーに転向し、挫折した時に出会った樹木たちが樹木医を志すきっかけをくれました。
樹木医になれるのであればなってみよう!と決意しましたが、受験日までは1年を切っていました。したがって集中型の勉強方法をとり、以下に紹介させていただきます。
テキストとして一番よく使ったのがやはり「樹木医の手引き」。項目毎にスケジュールを組んで取り組みました。内容が理解できないところは「樹木医必携」を使って理解を深めました。この本は役に立ちます。
覚えられない用語などは、単語帳をつくったり家のあちこちに貼紙をしたりして暗記しました。これは何かをしながら勉強できますので、息抜きにもなりました。
記述問題は、始めは過去問の模範解答を書き写し、文章の傾向を掴む練習を繰り返しました。慣れてきたらその時話題になっていることを調べ、自分なりの意見をまとめておきました。
あとは心意気です。絶対合格する!という根拠のない思い込みが試験勉強中は常にありました。私はこれで合格したのではないかと思っているくらいです。
以上の勉強方法で1次試験を合格し、なんとか資格をいただきましたが、先輩樹木医の「樹木医はなってからが勝負。」というようにこれからは足りない技術と経験を身につけ、精進していくつもりです。
4月よりNPO 法人青森県樹木医会の運営を手伝う機会に恵まれました。これをいかして、自然が豊かな青森だからこそできることを考えながら、樹木の大切さを感じる場所づくりや、樹木と人とのつながりが、より豊かになる社会を提案していける樹木医になることが新たな目標としてあります。これからも謙虚に青森の樹木たちと関わっていきたいと思います。