仕事と育児と樹木医挑戦
33期 佐藤 麻里奈
大学で植物生態学を学び、現在は主に都内で植物調査に携わっています。樹木医という職業を知ったのは高校生のときでした。転職を経て、7年の実務経験ができたら挑戦しようと思い勉強を始めました。
私には2人の子どもがいます。テキストは第1子出産後に取り寄せました。ちょうどコロナ禍で、様々な講義がオンライン、オンデマンドで受講できるようになったのには助かりました。早起きして机に向かったりもしましたが、やはり仕事と家事育児の中では時間が取れず、過去問やテキストをスマホに入れて隙間時間に見るようにしました。仕事柄、分類や生態については得意ですが、治療や移植、剪定などの経験はほとんどなく過去問でも苦戦しました。とにかくできることはやろう!と思い、「ツリードクター」や「グリーンエージ」に目を通したり、また身近に樹木医の方がいなかったので、そもそも職業をイメージするというところではYoutubeや樹木医を題材にした書籍などもとても参考になりました。論述は他の試験での経験もあり、結論を先に書くこと、理由はその後に整理して述べること、8割は埋めることを意識して練習しました。
受験を考えていた年に第2子を授かり、翌年に持ち越しに。その1年は忙しすぎてほとんど勉強できませんでした。それでも試験の日はやってきて、勢いで挑戦したところ、運良く合格をいただくことができました。
そんなこんなで、私は勉強スタートから合格まで3年ほどかかりました。つくばの研修では、同期の皆と朝から夜まで樹木のことを語れて楽しかったです。家のほうは6日間のうち3日は新幹線で母に来てもらい、3日は夫が頑張ってくれました。子どもたちには寂しい思いをさせてしまいましたが、貴重な機会をいただき感謝しています。
調査で出会う樹木に対して診断や予防の視点を持って見れるようになったことは私にとって大きな変化で、頑張って勉強してよかったと思います。樹木医と胸を張って名乗れるよう、私にできる方法で研鑽を積んでいきたいと思います。