贄川のトチ

樹種
トチノキ
都道府県名
長野県
樹高(m)
328.9 国道19号線を見下ろすの斜面に、ひときわ大きな枝張りの堂々とした姿で立つ。トチノキはこのように土壌水分の多い斜面下部の自生が多い。根元に向かうにしたがい幹は一層太くなり、ゴツゴツした多数のコブが幹に見られ、筋肉質のような力強さを感じる。木の根元近くに祀られている小さな祠にちなみ、地元では「ウエジン様のトチノキ」と呼ばれて大切にされてきた。このように大きなトチノキが落とす大量の実は、里山の動物を養う食料源になるだけでなく、かつては人間もアク抜きをしてトチ餅をつくり、飢饉のときには貴重な食料源になった。 1668年7月 長野県指定天然記念物指定