「多くの人に支えられて」
24期 間世田 明里
家業が造園業ということもあり、専門の大学を卒業後、造園業一筋十数年。基本的な技術や知識も身についた頃、樹木医さんと一緒に仕事をさせていただく機会がありました。それまで、樹木医という資格に「挑戦するぞ!」と、思ってはいましたが、なかなか受験するまでには至っていませんでした。実際に樹木医さんと仕事を御一緒させて頂いて、その知識の深さ、経験に基づいた技術、そして人柄、全てにおいて勉強させて頂きました。それから、私も樹木医になって、自然や植物と対峙した時、もっと深く、そしてもっと多くのものを感じとれるようになりたい!と思い、「今年こそ受験するぞ!」と気持ちが変わり、本格的に勉強を始めました。
私が行った勉強法は、まず必ず毎日5分でもいいから本を開いて、樹木医受験と向き合う時間を作った事です。毎日少しでも本を開くことで、受験に対するモチベーションを維持することにつながったと思います。しかし、勉強すればするほど自信がなくなっていきました。私は過去問を中心に勉強をしましたが、問題を解いていると、聞いた事のない用語も多く、問題の意味さえ分からないものもあったからです。分からない用語を一つ一つ調べながら、解説の意味を理解し、ノートにまとめていくと、一問解くのに半日以上かかったこともありました。勉強すればするほど、分からない事が増え、「甘かった、でも何年かかってもやり遂げるぞ。」と腹をくくり、「勉強を続けていれば成功!挑戦をやめた時が失敗!」をモットーに勉強を毎日続けました。
筑波での研修では、毎日のテストに四苦八苦でしたが、多くの仲間達に支えられ、助けられ、何とかクリアできました。同期の仲間に感謝しています。
樹木医になり、実際に樹木医業務を行い、立場と責任の重さを改めて実感し、ここからが本当の勉強だと、気が引き締まりました。これからも、常に学ぶ姿勢を忘れず、諸先輩方に御指導いただきながら、樹木医として向上できるよう日々研鑚に励みます。