「樹木医資格の取得とこれから」
26期 玉置 駿
私は幼い頃から植物が好きで園芸を趣味としてきました。そして農業系の高校、大学に進学し、野菜や花卉などの栽培や植物について学んできました。当時は樹木に関しては全く興味が湧かず、現在の杉並区役所に造園職として採用されたことで樹木についても勉強をするようになりました。樹木医について具体的に知ったのは最初の職場に樹木医の先輩がいたためで、将来的には自分も資格を取得してみたいと思うようになりました。採用後は幸いにして樹木診断の発注や公園や公共施設の樹木管理を担当することができ、樹木医の方や剪定業者の方とお話しできたことは良い経験となりました。そして7年の実務経験を経て受験しました。
受験にあたっては樹木医の手引きを読むことから始めました。勉強のスタイルは人それぞれだと思いますが、私の場合は読みながら重要そうだと思う部分をノートに書き写していきました。それと並行して毎朝早めに職場へ出勤し、始業前の時間を使って少しずつ過去問をやりました。受験を決めた時期が遅かったため、結局どちらも最後までやりきることができませんでしたが選抜試験には合格することができました。しかし、勉強不足の不安があったため、結果が届いた後も「樹木医の手引き」を読み込み、研修に備えました。
その後の研修は2週間という長丁場ということもあり、体調管理には特に気をつけました。研修では内容もさることながら、同じ樹木医を志す仲間と出会うことができ、とても充実したものでした。また、年齢や職場での立場がバラバラでありながらも同じ受講生・同期という立場で垣根がほとんどないことに面白さと魅力を感じました。
結果的に樹木医の資格を取得することができましたが、取っただけではただの資格です。資格を取得した以上「樹木医」としての見解を求められる場面が今後は出てきます。これをスタートとして、今後も情報収集をし、知識や技術を高めていきたいと思っています。