藤鷲塚のフジ
- 所在地
- 福井県坂井市春江町藤鷲塚
- 樹種
- ノダフジ
- 樹高(m)
- 17.5
- 幹周(m)
- 0.5
- 樹齢
- 約800年
- 指定等
- 県指定天然記念物(昭和29年12月3日)
解説
フジの種類はノダフジとされているが、植えたものか、自然生えのものか定かでない。このフジは周りの数本の木に絡みついて長い年月を生きているが、樹幹はヒラタケ菌・害虫などに侵され、著しく腐朽し、扁平な形態となっています。この地区は沼沢地だったので地盤が柔らかいせいもあって、フジに巻き付かれた幹周りの大きいケヤキがジェーン台風(1950年)の時フジに引きずられて倒れたようです。藤棚はその時ケヤキに巻き付いていたフジの一部を這わすために作られたようです。ケヤキは鉄製支柱に支えられ斜立した樹冠全体をフジが覆いつくしていました。藤棚については2016年から樹木医指導のもと初年に幹部の治療、4年間かけて枝の密度調整を行いました。ケヤキのフジは2022年2月に密度調節の剪定を行いました。写真は剪定前のもので、フジがケヤキの樹冠に這い上がっている樹形で、開葉期になると巨大な楕円形の樹冠に変貌します。右側が藤棚になっています。