円城寺のみかえりのマツ
- 所在地
- 福井県若狭町岩屋
- 樹種
- クロマツ
- 樹高(m)
- 13.1
- 幹周(m)
- 0.5
- 樹齢
- 約270年
- 指定等
- 県指定天然記念物(昭和49年4月6日)
解説
傘をひろげたように均整の取れた美しいこの名木はどの方向から眺めても美しい枝張りを有し、道行く人が思わず振り返って見たくなることからこの名がついたといわれています。また、昭和10年(1935年)頃までは、マツの枝下をくぐって出入りしていたので、「大門のマツ」とも呼ばれていたようです。 このマツは宝暦元年〈1751年)曹洞宗太陽山円城寺第十一代淳長大和尚の手植えといわれています。
保護管理はザイセンチュウ病と葉枯性病害などに対する予防および害虫駆除作業を年数回檀家の皆さんで行っています。特に強風にあおられると太い枝を支えている支柱の移動・破損が起きるたびに補修工事が行われています。これまで木製支柱やヒューム管などによる試行錯誤を繰り返していますが、最適な方法は見つかっていません。2021年には樹木医の指導を受け、よく破損する箇所の支柱をマツの根系に注意をしながら安定感の良いコンクリート鉄製の支柱にとりかえる工事が行われました。